裁判所事務官の総合職と一般職の仕事や難易度の違いチェック!君はどちらを選ぶ?

  • 総合職と一般職の違いって?
  • 仕事や給料、福利厚生の差は?

裁判所事務官には総合職と一般職がありますが、その違いというのは分かりにくく、このように疑問感じている人も多いと思います。

 

実際、私も裁判所事務官を受験する際に「何がどう違うんだ?」と疑問に感じていました。

 

この記事では、過去に私が調べた裁判所事務官の総合職と一般職の違いを最新情報にアップデートして紹介します。

 

これを知りたい人に書いています

  • 仕事・給料・福利厚生の違い
  • 総合職になるメリット
  • 総合職と一般職の難易度の差
  • どちらがなりやすいのか

読み終えると、総合職と一般職の知りたい情報が全てわかり、どちらで受験しようか決められます。

裁判所事務官とは

裁判所事務官とは

裁判所事務官とは、実際に犯罪者などを裁く裁判官ではなく、その裁判官を補助する人たちになります。

 

裁判所事務官の担当する業務は多岐にわたり、裁判に関係する文書の作成や弁護士の打ち合わせなど、THE裁判所という仕事から、給与管理や人事、施設管理といったことまで行います。

 

そして実際に裁判所に配属されると「裁判部門」と「司法行政部門」に分かれて、先ほど紹介した業務をしていくことになります。

配属される部門によって仕事は大きく違います。その違いについては、よく理解しておきましょう。

 

部門ごとの違いや裁判官の基本的な情報を知りたい人はこちらを参考にしてみてください。

知られてない裁判所事務次官のまとめ!仕事や給与・面接試験の特徴

裁判所事務官の総合職と一般職の仕事の違い

裁判所事務官の総合職と一般職の仕事の違い

裁判所事務官には、総合職と一般職という職業的な区分がされており、それぞれの業務は別の仕事と言っていいぐらい違います。

 

何も考えずに、

受かれば良いや!

と考えるのではなく、自分が総合職が一般職のどちらの仕事に向いているか確かめて、自分が就きたいものを選びましょう。

 

事前に確かめておくことで、入庁前と入庁後のギャップをなくし、理想と現実の差に苦しまないようにする。ギャップが大きいとヤル気が下がり、仕事のパフォーマンスに響いて、最悪辞めてしまうこともありえます。

 

なのでここでしっかり違いを確認して、ギャップをなくしておきましょう。

総合職の仕事内容

裁判所事務官総合職のメインの仕事内容は、政策の企画立案です。日本の裁判をより良くしていくために、様々な法令を日々考えて、国民や裁判所に向けて発信しています。

 

皆さんも馴染み深いものといえば、裁判員制度もその一環です。国民に実際の裁判を体験してもらい、裁判に対する知識の普及と司法に対する信頼の確保を目的とした法律が裁判員裁判なります。

この裁判員制度のような法律の企画立案に携わっていくことが仕事です。

 

また海外へ出張して、国ごとの司法制度の考え方を学び、日本の裁判制度をより良く改善することも業務の一つになります。

もちろん政策の企画立案以外にも、裁判所事務官としての仕事もあります。

 

ですが、裁判所事務官総合職でしか政策の企画立案はできない選ばれた仕事であり、公務員の花形の仕事になります。

一般職の仕事内容

裁判所事務官の一般職の仕事内容は、主に事務処理になります。

裁判所には日々、裁判関連の書類や法律関係の書類が多く送られてきます。その送られてきた書類を整理して、裁判所の業務に反映させる仕事です。

 

また業務はそれだけには留まらず、多岐にわたる様々な仕事を行います。人事、福利厚生、経理、資料収集などの事務局的な部署で働くことが多いことも特徴です。

総合職のように「日本の根本を変える」ような華やかな仕事ではありません。しかし、縁の下の力持ちとして、適正な裁判ができるように業務を行なっています。

 

以上のように総合職と一般職では大きく仕事が違います。

どちらの仕事をやりたいか明確にして、どちらを受験するかじっくり考えて決めていきましょう。

裁判所事務官における給料と福利厚生の違い【総合職・一般職】

裁判所事務官における給料と福利厚生の違い【総合職・一般職】

仕事の違いの他に、考えておかなければならない違いである給料と福利厚生を比較してみます。

生きていくうえでお金は大切であり、心の休養をするには福利厚生での休みなどが肝心。どちらも欠かせないものです。

 

仕事内容も大切ですが、給料と福利厚生のどちらが欠けても、仕事を続けることはできません。自分に合うのは、総合職か一般職かをここで見極めていくのもアリです。

 

給料

総合職と一般職の給料の違いは以下の表のようになっています。

 

総合職と一般職の給料

 初任給基本給年収
総合職224,040円約442.000円約730万円
一般職218,640円約411.000円約663万円

確認してみると、一般職よりも総合職の方が高いことがわかります。仕事の難易度、専門性から考えても、総合職のほうが初任給も高いです。

 

また年収で確認してみても、総合職は出世が早いためか、ボーナスで大きな差が生まれていますね。以上のことより、給料面でいえば総合職のほうが圧倒的にいい待遇です。

福利厚生

福利厚生の面は、総合職であろうと一般職であろうと差はありません。

各種手当

  • 通勤手当
  • 住居手当
  • 扶養手当
  • 超過勤務手当

休暇

  • 年次休暇(年間20日)
  • 特別休暇
  • 夏季休暇
  • 結婚休暇
  • 産前産後休暇
  • 子の看護休暇
  • ボランティア休暇
  • 忌引

これらの福利厚生が、総合職・一般職とどちらにも必ずついてきます。なので、与えられる面での福利厚生で比較することはできません。

 

しかしホワイトな職場環境的には、どちらかといえば一般職の方がホワイトと言えるでしょう。

総合職は法律の企画立案をはじめとした高度な業務が多く、それを実施するために多くの時間がかかります。なので、福利厚生の有無にかかわらず、長い時間働く可能性があります。

 

他の公務員と比べて、いくらホワイトな職場といえども、業務が終わっていなければ帰ることはできません。

反面、一般職では事務処理の手続きをはじめとした型にハマった業務が多く、総合職ほど残業が多いわけではありません。

 

残業の少なさ的な面でいえば、一般職のほうが充実した休日を過ごせるでしょう。

裁判所事務官の総合職と一般職の最大の違い

裁判所事務官の総合職と一般職の最大の違い

総合職と一般職の数ある中での一番の違いは、裁判所書記官の試験が免除になることです。

裁判所事務官なのに裁判所書記官ってどういうこと?

と思う人も少ないと思います。

 

私も疑問に思ったこの点について詳しく説明していきます。

裁判所書記官になる試験の有無について

まずはじめに裁判所書記官という仕事について説明していきます。

  • 裁判に係る適正な手続の確保を目的
  • 法廷でのやりとりを法律的に構成
  • 判決に効力を与えるための執行文を与える
  • 裁判所に来庁した人に対し手続の流れや申立ての方法を説明
  • 適切な紛争解決に結びつける

このような裁判内外の業務を行い、刑事訴訟・民事訴訟のどちらにも対応できる力を備えています

裁判官と連携して業務を推し進めるため、裁判の実施大きく関わる仕事ということです。

 

実際、裁判所の中の裁判に関わる業務は書記官がメインであり、事務官ではほとんど裁判に関わる業務はできません。そのため、多くの裁判所事務官が裁判所書記官になる試験を受けます。

 

この書記官になる試験はとても難しく、筆記試験と面接試験が課されて、さながら裁判所の採用試験のようになります。

仕事をしながらの勉強は相当な努力が必要であり、時間をかけて学習しなければ、合格できるものではありません。

 

その難しい試験が裁判所事務官の総合職では、一次試験がすべて免除されます。

一般職の大卒程度採用でも試験の一部免除されますが、すべての試験画面上されるわけではありません。二次試験からスタートできる総合職と比べたら大変さは比べるまでもないでしょう。

 

そして、裁判所事務官から裁判所書記官になれば、業務と給料も大きく給料も変わります

この裁判所事務官になったら、多くの人が受ける書記官の試験が、簡単になることが総合職最大のメリットです。

【裁判所事務官】難易度で総合職と一般職の難しさを比較

【裁判所事務官】難易度で総合職と一般職の難しさを比較

皆さんは裁判所事務官の総合職と一般職にどれほどの難易度の差があると思いますか。

県庁と市役所程度?

国家総合職と国家一般職程度?

と考えている人も多いと思いますが、実はまったく違います。

裁判所事務官の総合職と一般職の難易度は、国家総合職と国家一般職の差よりも大きくなっています。

 

それは総合職と一般職の倍率の差に顕著に表れているんです。

実際の倍率を過去3年で見ていきましょう。

 

2022年

  • 裁判所事務官(大卒程度区分):56.7倍
  • 裁判所事務官(大卒程度区分):7.2倍

2021年

  • 裁判所事務官(大卒程度区分):52.1倍
  • 裁判所事務官(大卒程度区分):9.5倍

2020年

  • 裁判所事務官(大卒程度区分):51.8倍
  • 裁判所事務官(大卒程度区分):13.2倍

かなり差があることがわかりますね。というのも、総合職の採用人数がかなり少ないことで、ここまで大きな差が生まれています。

 

一般職が約1,100人合格するのに対して、総合職は10人前後の合格。合格率も一般職は10%程度ですが、総合職では2%と狭き門です。誰が見ても難関であることは確実でしょう。

 

旧帝大クラスじゃないと総合職はムリじゃん。

実はそのようなこともなくて、偏差値54程度の私立大学程度で受かることができます。

私の大学は、決して頭のいい大学ではありませんでしたが、実際に私の通っていた大学で合格した人がいます。勉強面と人物面の対策をしっかりしていれば、決して受かることが不可能な試験ではありません。

 

なので総合職になりたいけど、学力が足りないと思っている人は諦めないでください。

裁判所事務官の総合職と一般職の違いまとめ

  • 裁判所事務官とは裁判をサポートする人
  • 総合職は政策の企画立案、一般職は事務全般を担当
  • 給料は総合職が良く、福利厚生に差はない
  • 総合職の最大の利点は裁判所書記官試験の免除
  • 総合職は難しいが入れないことはない

裁判所事務官の総合職と一般職の違いについて説明してきました。

業務や給料を見ても全然違うことがわかり、総合職と一般職のどちらになりたいかはっきりしたと思います。

裁判所事務官の試験は、総合職・一般職問わず難しいものです。勉強を怠ることなく対策を進めていきましょう。

 

人気記事 公務員試験が不安なきみへ!落ちた時の保険になる民間就活サイト5選

人気記事 【公務員試験を受ける人必見】公務員試験の勉強前にすべき4つのこと

人気記事 公務員試験対策講座ランキング‼人気予備校のおすすめ通信講座

たった一冊で公務員になれる確率が上がる無料本をご紹介

※無料で入手可能な最強本

公務員の試験や内容を知っていても、公務員に合格するためのシステムをしっかりと知っていますか?

私も大学生の時に講座内容や先生から聞いた情報だけで、「公務員のシステム」を理解している気になっていました。

私がわかった気になっていたのは、皆さんも知っている公務員の試験や内容だけです。

「公務員のシステム」をしっかり理解していないと、合格する確率は低くなってしまいます。

 

そんな「公務員のシステム」を理解するのにオススメなのが、【公務員転職ハンドブック】です。

この本は、転職者への説明がメインとなっていますが、講座や先生からの情報と合わせることで、誰でも「公務員のシステム」を理解することができるようになります。

 

転職ハンドブックって何?」と思う方もいると思いますので、少し説明します。

この本は、公務員試験で高い合格率を出しているクレアールが出版している本です。

 

主な内容は以下のものとなっています。

  • 勉強しにくい教養試験・論文試験の例題と回答がついています。
  • 詳しい公務員のシステムや知識を学ぶことができ、面接試験対策を行うことができます。(面接試験の例題と回答のポイントもあり)
  • 合格者がどのようにして合格したのか自身の合格体験記(合格のノウハウが詰まっている)を掲載しています。

など。

これ以外にも合格に役立つ情報がのっています。

無料で入手可能なのにこの本を読まないのは確実に損です。

私の大学では、国家総合に合格した人たちの中で詳しさから話題に上りました。

 

数量限定となっていますので、無料でほしい人はすぐに行動しましょう。

>>転職ハンドブックを見てみる【無料】

『無料申し込みはこちら』から申し込めます。

>>クレアール公式HPはこちら