国家公務員総合職は全国転勤?給与や試験内容から勤務地・区分も解説

・国家総合職の仕事は何なのか?

・給料や福利厚生は?

・勤務地はどこになるの?

・区分とは何?

・採用までの過程は?

 

こうした疑問に答えていきます。

この記事では国家総合職についての概要がすべてわかります。

本記事の内容

  • 総合職の概要と受験資格・給料・年収
  • 所属官庁・実際の勤務地
  • 区分について
  • 採用までのステップ

この記事を読み終えると、国家総合職に合格するまでの一連のステップを知ることができます。

国家公務員総合職とは?

国家公務員総合職とは?

「国家公務員総合職」とは、公務員の中でも、幹部クラスや幹部候補とされ経験を積むエリートです。

俗にいう「キャリア組」であり、幹部候補として中央省庁で政策の企画・立案に携わる仕事をしています。

また地方の出先機関でも重要な役職に就くことになるので、早いスピードで昇進していきます。

つまり国家総合職は、政策の企画・立案や極めて高度な知識、技術を必要とされる重要な役職を担い、ゼネラリスト的な考え方を持った人たちです。

レベッカ
その分試験は難しいので、合格するまでは勉強を欠かすことはできませんよ。

国家公務員総合職試験の受験資格

国家公務員総合職試験の受験資格

国家総合職の受験資格はしっかり確認しておきましょう。

なぜなら、この受験資格の要件を満たさない人は受験できないからです。

引っかかる人は少ないと思いますが、確認しておかないと思わぬところで引っかかる場合があります。

ではその要件を見ていきましょう。

人事院が規定している受験資格は以下の通りとなっています。

1.21 歳以上 30 歳未満の者(教養区分は 20 歳の者も受験可)*年齢は、試験実施年度の4月1日現在における年齢

2.21 歳未満の者で次に揚げるもの

(1)大学を卒業した者及び試験の実施年度の3月までに大学を卒業する見込みの者

(2)人事院が(1)に揚げる者と同等の資格があると認める者

(3)「教養」区分については、20歳以上30歳未満の者

この要件を満たさない人は、国家総合職だけでなく「国家一般職」「国家専門職」も受けることはできないので気をつけておきましょう。

ほとんどの人は大丈夫だと思いますが、確認しておきましょう。

国家公務員総合職の給与・年収

国家公務員総合職の給与・年収

国家総合職の給与や年収は、公務員の中で1番高くなっています。

なぜなら政策の企画や立案を行うため、高度な知識が必要とされる仕事を行なっているからです。

国の重要な政策を決定しているため、当然と言えば当然ですね。

そんな国家総合職の給料はこのような感じになります。

国家総合職の初任給

  • 院卒で211,500円
  • 大卒で185,200円

初任給は国税専門官より低いですが、出世のスピードが早いため最終的な給料は高いです。

平均年収は660万程度、出世後は最高2300万円とも言われています。

ナナ
夢がある金額だね。

国家公務員総合職の福利厚生

国家総合職は福利厚生もしっかりしています。

勤務時間は原則として、1日7時間45分で、基本の休みは、土曜日、日曜日および祝日等の休日です。

休暇には、年20日の年次休暇のほか、病気休暇、特別休暇(夏季、結婚、出産)および介護休暇があります。

また、ワーク・ライフ・バランスを重視した育児休業手当などの手厚い支援や、住宅の家賃補助が受けられます。

ここまでの体制が整っているので、法律に則った政策の企画や立案ができるわけですね。

レベッカ
一般企業と比べても充実しています。

所属することになる1府13省庁と勤務地

所属することになる1府13省庁と勤務地

国家総合職は最終合格すると官庁訪問を行います。

官庁訪問とは「自分が就職したい官庁から内定をもらうために、自分自身をPRすることを目的に当該官庁に訪問する」面接です。

その官庁訪問では14の府省庁の中から自分の働きたい場所を選んで面接を行います。

そして面接がうまくいき内々定をいただいたところで働くことになるシステムです。

 

その働く14府省庁は以下の通りです。

「内閣府」

「総務省」「財務省」「厚生労働省」「経済産業省」「国土交通省」「防衛省」「環境省」「法務省」「外務省」「農林水産省」「文部科学省」

「国家公安委員会(警察庁)」「復興庁」

 

この14省庁で面接を受けて、合格したらその官庁で仕事をしていくことになります。

ですので自分の官庁訪問先は慎重に決めていきましょう。

私もずっと悩んでいました。

国家総合職の勤務地

国家総合職に勤務される人は、1府13省庁で構成されている中央省庁のどこか、または地方の出先機関・関連機関に配属されます。

その中で、東京にある中央省庁の霞ヶ関勤務になる人は一握りです。

その理由は、全国各地に出先機関があるので一部しか本庁にいることができないからです。

それ以外の人は、国の出先機関に配属され全国各地への転勤があります。

場合によっては海外での勤務になる場合だってあります。

行きたくもない土地に配属されると後悔は絶対にするので、よく考えておきましょう。

 

海外は嫌だし地方公務員はどうなのと思う人はこちらを見てみてください

関連記事 知ってますか?国家公務員と地方公務員の試験内容・日程・給料を比較

 

国家総合職の区分と各科目について

国家総合職の区分と各科目について

総合職試験には、3つの試験区分があります。

自分がどの区分で受けるかは早く決めておいてください。

なぜなら区分により勉強する教科を変える必要があるからです。

途中で区分を変えると、勉強時間のロスにつながりライバルたちと差ができてしまいます。

ではどんな区分があるか説明します。

区分の内容

  • 1.法律区分

必須解答:憲法・民法・行政法

選択解答:商法・刑法・労働法・国際法・経済学/財政学

  • 2.経済区分

必須解答:経済理論・財政学/経済政策・経済事情・統計学/計量経済学

選択解答:経済史/経済事情・ 国際経済学・経営学・憲法・民法

  • 3.政治・国際区分

必須解答:政治学・国際関係・憲法

選択解答:行政法・民法・経済学・ 財政学・経済政策・行政学・国際法・国際事情

見てわかるよう必須回答の部分がかなり違っていると思います。

必須回答はどの試験も他の区分で課されるものより難しくなるので注意です。

迷っている人は合格枠が一番大きく、比較的簡単な法律区分がオススメですよ。

 

専門教科について重要なものは下のリンクから詳しい内容を見てください。

関連記事 公務員試験の憲法は暗記が命!参考書・勉強方法・コツを丁寧に説明

関連記事 公務員試験の民法は事例理解が大切‼参考書・勉強方法・コツを解説

関連記事 公務員試験の行政法は流れ理解が重要!参考書・勉強方法を説明

関連記事 文系も高得点‼ミクロ経済学の考え方・勉強方法を説明【公務員試験】

関連記事 ミクロより簡単?マクロ経済学の参考書・勉強法を解説【公務員試験】

 

教養試験の内容

上記の専門試験のほかに教養試験も課されます。

教養試験は区分などありませんが、何を解くかは決めておきましょう。

なぜなら教養試験は、多くの科目を解く必要があるからです。

何を解くか決めておかないと教養試験で点が取れません。

教養試験で低い点数を取ると、足切りラインに引っかかってしまいます。

足切りラインに引っかかると専門試験の点数がいくら良くても合格できないません。

なので科目を確認して何を解くか決めておいてください。

 

そんな教養試験の科目は以下のようになります。

教養試験

  • 知能分野(27問)
  • 文章理解(11 問): 現代文 ・ 英文の内容把握 、空欄補充 、文章整序
  • 判断推理・数的推理 ・空間把握・資料解釈(16 問): 数学+算数のパズル
  • 知識分野(13問)
  • 自然科学(物理・化学・生物・地学)
  • 人文科学(思想・日本史・世界史・地理)
  • 社会科学(法律・政治・経済)
  • 時事

かなりの教科数に驚いた人もいると思います。

その中の文章理解や数的処理が必須回答ですので、重点的にその2教科をまず勉強しましょう。

この2つの勉強法についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

関連記事 公務員試験の合格は数的処理の攻略がカギ!オススメの参考書・勉強法

関連記事 公務員試験一般教養の要!文章理解で点を稼ぐ効果的な勉強法・参考書

 

 

国家公務員総合職のステップ(択一・面接と論文・官庁訪問)

国家公務員総合職のステップ(択一・面接と論文・官庁訪問)

国家総合職の公務員になるためには、ただ勉強だけをすればいいだけではありません。

3つの異なる試験をクリアする必要があります。

  1. 一次試験(筆記試験) 
  2. 二次試験(論文試験と人事院面接)
  3. 官庁訪問

どのようなことをやるのかステップ順で説明していきます。

1一次試験(筆記試験)

これは、国家公務員になるための必要最低限の知識が備わっているかどうかを確かめるものです。

憲法や民法などの専門科目から数的処理や時事などの一般教養が、どれほど身についているか試されます。

多くの人はこの試験を突破するために勉強を重ねていくわけです。

2二次試験(論文試験と人事院面接)

論文試験は法律の判例を聞いてくる『通常の論文』と、現在国で問題となっている事例もしくは、これからの日本を考えるうえで必要な考えを聞いてくる『政策論文』があります。

ここでは将来、国を背負い政策の企画・立案を行う上で必要な能力を問われます。

極めて高い知識が求められるので、さまざまな勉強をしていかなくてはなりません。

 

そして人事院面接。

これは人事院の面接官と3対1の形式で行われ、3人から順番に質問されます。

15分という限られた時間の中で、どれだけアピールできるかが勝負です。

基本的には面接カードのことを深堀されるので、対策を練っておけば基本合格できます。

 

政策論文と人事院面接について詳しく知りたい人は、こちらをご覧ください。

関連記事 政策論文が苦手だった私が一か月で国家総合職に合格した勉強方法

関連記事 たった5分でわかる‼国家公務員試験の面接に合格するための方法

3官庁訪問

官庁訪問とは、「自分が就職したい官庁から内定をもらうために、自分自身をPRすることを目的に当該官庁に訪問すること」です。

簡単そうに見えるかもしれませんが、白書を読んで知識をつけて、質問も練っていかないと確実に不合格になります。

この官庁訪問で訪問官庁から内々定がもらえたら、めでたく国家公務員総合職として4月から働くことができます。

 

官庁訪問についてより詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。

関連記事 【国家総合職内定者の官庁訪問体験談】質問集・クールの雰囲気を説明

関連記事 知らないと損する‼官庁訪問のクールや事前準備【国家公務員総合職】

国家総合職試験の概要のまとめ

  • 国家総合職とは、政策の企画立案を行う将来のキャリア官僚である。
  • 所属は14府省庁であり、勤務地は中央省庁以外にも全国の出先機関と海外勤務の可能性もある。
  • 区分は早めに決めておく

総合職職員になるには、筆記試験、面接試験、官庁訪問をクリアしなければならない。

以上が総合職に合格するために知っておくべきものになります。

勉強は大変でしたが、受かった時の達成感はなんともいえないものがありました。

公務員の概要などは他の記事にありますのでそちらも参考にしてみてください。

 

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転職ハンドブックって何?」と思う方もいると思いますので、少し説明します。

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